6月18日朝、大阪府北部を震源とした震度6弱の地震が発生しました。
我が家は大阪に隣接している奈良県下のマンション7階で、地震発生時は私と息子(4歳)は登園の準備を、遅出の旦那さんは出勤の準備をしている最中でした。
キッチンに立っていた私はまず、生まれて初めて経験する、床下から「ドン」と突き上げられる衝撃にびっくりしました。本能的に、リビングで朝食を食べている息子の方に向かって悲鳴を挙げながら飛び出しましたら、
床に座って固まりながら揺られている息子の前で、大型テレビがぐらんぐらんと前後に踊っているのが見えました。
瞬間、完全無防備な息子を守りにいくか、息子に向かって倒れてくるかもしれないテレビを押さえに走るか迷ってしまいましたが、コンマ数秒で息子の上に飛び乗り、息子をダンゴムシのように丸まらせて上から覆い被さって、祈りながら揺れが収まるのをひたすら待ちました。
さっきまで私がいたキッチンの方からは、ガッチャンガッチャンとなにかが落下し割れる音が聞こえていました。
別室にいた旦那さんも、揺れが収まるまでは動けなかったようで、お互い自分(と息子)の身を守ることだけしか考えられませんでした。
やがて揺れがおさまり、やっと少し動けるようになると、揺れているときには必死で感じなかった「恐怖」が後からやってきました。別室にいた旦那さんも慌ててリビングにやってきて、お互いの無事を確認して安心したと同時に、また揺れがくるのではないかと不安で、これから何をしたら良いのか分からず、少しパニック状態になってしまいました。
テレビをつけて地震の情報を見ると、私たちのマンションがある市は震度4と出ていましたが、7階であることもあり実際にはもっと揺れたと思います。(以前阪神大震災のときも一軒家で震度4を経験しましたが、今回はそれよりもっと揺れました。。)実際はほんの数秒のことだったはずなのに、もっと長く感じました。
その日は幼稚園も休園となり、旦那さんはたまたま出勤前だったことが幸いして出勤・帰宅難民?になることはまぬがれましたが、もし出勤していたとしたら、どこかで身動きがとれない状態になり大変だったと思います。。(本来なら旦那さんが出勤しているはずだった梅田駅に、人があふれかえっている映像を見て、身につまされる思いでした)
今回の大阪北部地震でたくさんの方が何らかの被害を被り、そしてほんとに悲しい事に、命を落とされた方もいらっしゃいます。。。あの怖かった揺れが震度4とするなら、震源に近い場所におられた方々は、さぞや怖い思いをされたのではと想像に難くありません。。。
まだまだ、もしかしたらもっと大きい余震?本震?が起こるかもしれないと言われている今、私が今回の地震で得た教訓をもう一度考えてみたいと思います。。
まず一番被害が大きかったのは、やはり割れ物の多いキッチンでした。うちの食器棚は縦に細長くデザイン重視のものなのですが、扉がわりと簡単に開いてしまうことが今回改めて分かりました。おかげで、今回の揺れで高い位置においていたガラスのコップは落ちて割れ、割れないけれど軽いお椀などはたくさん外に飛び出していました。
食器棚自体は、倒れないよう棚の上と天井との空間にダンボールの空き箱を入れてかませ、地震対策していたのですが、これが功を奏して食器棚が倒れてくることだけは避けられました。これはほんとにやっておいてよかった対策でした。(地震のあと改めて見たら、段ボールがだいぶ動いてました)
次に危ないと思ったのは薄型大型テレビでした。この揺れは半端なくて「テレビが踊っていた」と表現しても過剰じゃないくらいの動きっぷりでした。ただ、このテレビの足下の裏に、耐震マット(耐震ジェル)を数枚貼っていたことがよかったのか、なんとか倒れることなく数秒の揺れには持ちこたえてくれました。
和室にあるタンスは、天井とタンスの距離がかなりあるため突っ張り棒で固定するのは難しく、足下にゴム製の小さな地震対策マットみたいなのを敷いていたのですが。。実はちょっと以前から「ちゃんと敷けてないなぁ、なんかタンスがグラグラするなぁ」と思いながら結局ほったらかしていたので、今回の地震のあと改めて見ると、もうすこしで耐震マットから完全にはみ出すところまでタンスが動いていました(怖)。
軽い気持ちで棚の上やら家電の上においていたかごなどは落下し、コマが付いていて楽にあける事ができる引き出しは全部開いてしまいました。
地震対策がされているクローゼットやキッチン上部の戸棚は開く事なく、きちんと閉まっていてそれはよかったのですが、私の整理整頓がまずかったため棚の中でいろいろ荷崩れがあったようで、地震の後に扉をあけると、棚の中で倒れた筒状のもの(虫除けスプレーや調味料の空き瓶など)が飛び出してきて悲鳴を上げる、ということが何度かありました。。。
そして、こういう有事になってから反省するのが「とっさの持ち出し用防災グッズをちゃんと用意してなかった」ということでした。
2011年の東日本大震災のあまりの被害の大きさに心痛め、遠くない将来起こるかもしれない南海トラフ巨大地震に少しでも備えないと、と当時はいろいろ対策グッズなどを用意していたはずなのに、今回地震が終わってから棚から出してきた(棚にしまい込んでる時点でダメ)防災グッズが入ってる鞄の中には、当時買ったラジオとろうそく(マッチは入ってなかった)とタオルと絆創膏と紙製マスクだけという、これでどうやって数日生き延びるんだ??と自分に怒りのツッコミいれたくなる悲惨な状態でした。(おまけによく考えたら、ろうそくって持ち運ぶよりも、停電の家に待機するときに必要になるんじゃないかしら??)
また、自分自身の行動にも反省点が浮き彫りになりました。まず、私ですが、キッチンから飛び出すときに、火の元の管理に全く頭が回りませんでした。朝で火を使わない状況だったということはありますが、万が一火を使っていて地震が起きたら、まず火を消す!と改めて自分に言い聞かせているところです。
ガラス製の物が割れてちらばってしまった今回の地震で、各部屋(特にキッチン)にスリッパをおいておく必要性を改めて感じました。どこまでガラスが飛んでるか分からないので、キッチンに入れない。。。今回はすぐに揺れがおさまり、他に大きな被害もなかったので玄関までスリッパをとりに行けましたが、もっとあちこち被害があった場合、裸足では歩き出すこともできません。。。
そして、今回はたまたま息子のところに向かうためキッチンから飛び出しましたが、キッチンが一番危険だった我が家にとっては、キッチンから逃げるのは大事だなと思いました。もしあのままキッチンでしゃがみ込んでたりしたら、上からガラスコップが降り注いでいたり、もっとひどければ食器棚自体が倒れてきていたかもしれません。。
息子をかばう方法も、今回は自分の身を挺して守るしか出来ませんでしたが、近くにあったローテーブルにせめて息子だけでも押し込むべきだったなと反省しています。自分の身体で守るには限界があります(というかほとんど意味ないかも?)。とっさに冷静な判断をしなければいけないなと反省しきりです。
今、上記の我が家の問題点を少しでも改善するべく、防災グッズを遅まきながら探しています。また、これやっといてよかった!なグッズもありました。
少しでも参考になれば、とここで紹介したいと思います。
↑とりあえず緊急に逃げるとき用の防災リュック
↑こちらは充実タイプ
↑自宅待機できるけど水が!な状況のときに
↑買っといてよかった、とホッとしました、が。。。。↓
↑カセットコンロ用意してたのに、これを買うのを忘れてて真っ青でした。
↑食器棚の上、ダンボールじゃなくてちゃんとしようかな
↑今回開いた食器棚はこれ必要だな(泣)
↑震度4(7階でたぶん5弱)の揺れでなんとかテレビを守ってくれました
↑7日間の非常食を備蓄できるのは安心できてありがたい!
↑やだなにこれ非常用なのにおいしそう♪
↑えー!こんなのあるの!これ欲しい!
↑こういうのもいるのかなぁ。。
・・・・だめだ。ネット見てたらどんどん防災グッズ欲しくなってきました。。。。
でもまずは、家の中の地震対策からですね!実は昨日の夜中も揺れました(泣)どうかもうこれ以上地震が起こりませんように、そして、うちよりももっと被害を被られたたくさんの方々が、すこしでも早くまた元の生活に戻れますように。祈りながら、地震対策がんばります!