ホテルサンバレー伊豆長岡の食中毒原因は?営業再開はいつから?

「3月17日にホテルサンバレー伊豆長岡にて宿泊客の集団食中毒が発生していた」と21日に報道されました。宿泊客51グループ122人が18日未明から下痢や腹痛の症状を訴え、うち3人が一時入院したほどの食中毒で、いま現在も保健所による調査が行われているようです。

おそらく17日の夕食のバイキング料理が原因であろうとみられ、食事を提供したホテルサンバレー伊豆長岡本館1Fのバイキングレストラン鳳凰は、3月18日の夕方から営業を自粛する事態となっています。

今回の大規模な食中毒は一体何が原因だったのでしょうか?また、ホテルの営業はどうなるのでしょうか?

今回は『ホテルサンバレー伊豆長岡の食中毒原因は?営業再開はいつから?』について記事にしたいと思います。

ホテルサンバレー伊豆長岡について

まずは、今回の集団食中毒が起こってしまったホテルサンバレー伊豆長岡について、少しご紹介を。

《ホテルサンバレー伊豆長岡》

多彩な料理とお風呂で寛ぐ、中伊豆屈指の人気宿。

名物の約300畳もの広さを誇る国宝法隆寺「夢殿」を模した大ひのき風呂は圧巻で、「北投石」も導入した大浴場で湯めぐりを楽しめます。

夕食は実演も充実の約50種バイキング!人気の蟹、お寿司、ローストビーフ、揚げたて天ぷらなど食べ放題!朝食はお好きなネタで作る勝手丼が大好評の、お風呂よし・食べてよし・くつろいでよし、のお宿です。

いやほんと、今回は「食中毒が起こってしまったホテル」として全国に名を知らしめてしまってるのですが、普通に素敵なホテルです!ほんとに。

ってか、ホテルで漫画3万冊そろえてるとか、どんな天国ですか!?(突如現れる私のオタ根性)そんなん素敵な温泉入る間もなく読みふけるわ!くつろぎに行ったホテルで寝不足なるわ!(至福!)

ホテルサンバレー伊豆長岡の場所とアクセス方法

場所とアクセス方法もかるくご紹介。

《ホテルサンバレー伊豆長岡》
住所:静岡県伊豆の国市長岡659
電話番号:(055)948-3800

ホテルサンバレー伊豆長岡で発生した食中毒の原因は?

今回起こってしまった宿泊客の集団食中毒。一体原因はなんだったのでしょうか?

患者さんの症状(下痢/腹痛)・症例が起こった状況(同じホテルで同じ食事を摂取し同じ症状を訴えている)・診察した医師からの報告などを踏まえ、県は「ホテルサンバレー伊豆長岡が提供した料理を原因とする食中毒」と断定したようです。

が、3月20日現在ではまだ【病因物質は調査中】とのことで、どんな病因物質(細菌・ウイルス・寄生虫など)が今回の食中毒を引き起こしたかは確定されていません。

ただ静岡県の発表によると「喫食者(食べた人271人に対し、患者(発症した人)122人(受診9人(うち入院3人))」とあり、ホテルの該当レストランで飲食したひとの約半数弱が食中毒の症状を訴えているということは、バイキングの食材でもまあまあ人気があるメニューを食べた人に症状がでたのかなと想像できます。

~平成31年3月17日(日)の夕食に提供された料理~

天ぷら、寿司、刺身、煮付け、そば、うどん、ゆでガニ、茶碗蒸し、タコのカルパッチョ、ご飯、味噌汁、もずく、漬け物、カレー、ローストビーフ、パスタ、キッシュ、竜田揚げ、コーンスープ、サラダ、パン、ラーメン、炒飯、棒々鶏、野菜炒め、海老チリ

うーん。原因物質がわからず、おまけにレストランの衛生状況もわからない状況で原因食材を推察するのは危険なので、ターゲットを絞るのは正式な発表を待ちたいと思います。

食中毒について

どちらかというとつい「夏の、食材が痛みやすい時期に起こる」と思われがちな食中毒。実はどの季節でも危険性はあります

病因物質が付属した食材を使用することによる食中毒もあれば、調理する人の手についている菌から発症することもあります。もちろん、調理後の衛生管理の不行き届きによるものもあります。

今回は少しだけ、代表的な「食中毒」についてほんの少しだけですが、ご紹介したいと思います。

食肉、卵など が原因になる食中毒

サルモネラ菌によるもの~
動物の腸管内に生息しているため、動物の解体処理の過程で糞便により食肉が汚染されたり、菌を持っている鶏から生まれたが汚染されることがあります。
⇒肉・卵は十分に加熱(75℃以上、1分以上)する。卵の生食は新鮮なものに限る。卵の殻についているので、卵を触ったら毎回手を洗う

とくに鶏肉による食中毒

カンピロバクターによるもの~
ニワトリやウシなどの腸管内にいる細菌で、少量の菌数でも食中毒を発生。熱に弱い。
十分な加熱(中心が白くなるまで焼く)をする。サラダなど生で食べるものとは別に調理すること。鶏肉を調理した器具は熱湯で消毒する。

魚介類による食中毒

腸炎ビブリオによるもの~
海(河口部、沿岸部など)に生息し、魚介類(刺身、寿司、魚介加工品)を汚染。
魚介類は新鮮なものでも真水でよく洗う。短時間でも冷蔵庫に保存し、増殖を抑える。60℃、10分間の加熱で死滅するので、しっかり加熱する。

原因食材が多岐にわたる食中毒

腸管出血性大腸菌(O157)によるもの~
原因食材が、井戸水、牛肉、牛レバー刺し、ハンバーグ、牛角切りステーキ、牛タタキ、ローストビーフ、シカ肉、サラダ、貝割れ大根、キャベツ、メロン、白菜漬け、日本そば、シーフードソース、ユッケ、冷やしきゅうり、きゅうりの和えもの…と多岐にわたるため、油断できない。
調理前に必ず手洗い(菌をつけない)生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ(増やさない)食材を中心までよく加熱(やっつける)。腸管出血性大腸菌(O157)は75℃で1分間以上の加熱で死滅するためよく加熱。

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まだまだ食中毒の種類はあるのですが、超有名なものだけピックアップしました。

実はうちの旦那さんも外食でカンピロバクターの食中毒になったことがありますし、私もやはり別の店舗で同じくカンピロバクターかサルモネラ、どちらかをやってしまったことがあります。

ほんと、食中毒は身近にあります。皆さん気を付けてください!まじで。

ホテルサンバレー伊豆長岡の営業再開はいつから?

今回集団食中毒を出した、ホテルサンバレー伊豆長岡のバイキングレストラン『鳳凰』 に対し、静岡県の保健所は

営業禁止命令 3月20日から当分の間(3月18日夜から営業を自粛)

を出しています。それに対し、ホテル側は公式サイトで

今回の事態を深く反省し、東部保健所の指導のもと、3月23日(土)より再発防止と営業再開に向けて、食の安全・安心の確保にあらためて全社一丸となって取り組んで参る所存でございます。
・従業員に対する衛生教育の見直し
・従業員の健康に対する管理方法の見直し
・調理設備、レストラン設備等の清掃及び消毒、それらの点検の徹底

とコメントを発表されています。ツイートの中にも


とつぶやいておられる方がおられました。。。

営業禁止命令に従う期間+レストランの調理場等リニューアル期間も加えることを考えると、通常業務に戻るのはまだ少し先になるかと思います。

おそらく目処がつき次第、公式サイトで発表されると思います。そちらをチェックお願いいたします。
ホテルサンバレー伊豆長岡公式サイト

まとめ

今回このような形でホテルサンバレー伊豆長岡を知りましたが、ホテルはとても素敵なところだと思いました。今回の件を一時のものとして風化させることなく、今後も真摯に対応&経営して、また宿泊客を喜ばせるホテルに戻ってほしいと思います。

あと、実は私、めちゃくちゃバイキング好きな人種なものですから、今回の食中毒の報道はことさら心を痛めております(泣)。私のように「バイキング大好き!」な宿泊客の方が、どうかバイキング嫌いになってませんように。。。。食中毒を起こされた皆様の体調が一刻も早く回復されますよう願います。

追記!

2019年3月17日に発生していたホテルサンバレー伊豆長岡での食中毒、後日、原因はウェルシュ菌であったことが発覚しました。

ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅し、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安心と考えられます。しかし、ウェルシュ菌は土や水の中、健康な人や動物の腸内など自然界に幅広く生息している割には、一度”芽胞”という「固い殻」を作ってしまうと加熱しても死滅しないという、厄介な性質を持っています。芽胞を作ってしまうと100℃、6時間の加熱にも耐えてしまうのです。

ウェルシュ菌は「空気が嫌いな細菌」なので、芽胞を作ってしまう前に、調理中はよくかき混ぜ、鍋底にも空気を送りながら加熱、調理後は早めに食べきり、室温で放置せずに残りを保存する場合は速やかに粗熱を取って冷蔵庫に保存することが大事になります。

今回の営業停止は3月22日までということで、いまはもう営業再開され、今まで以上に気を配られながら営業されているようです。