2月10日に放送された「消えた天才」、今回はW杯世界一なでしこ川澄奈穂美選手が衝撃を受けた天才GKが紹介されました。
川澄 奈穂美(かわすみ なほみ、1985年9月23日 – )は、神奈川出身の女子サッカー選手で、今現在はNWSLのシアトル・レインFCに所属されてます。サッカー日本女子代表で『なでしこジャパン』の一員として女子サッカーを盛り上げてくれました。ポジションはフォワード、ミッドフィールダーで、海外からの評価もとても高い彼女。
そんな川澄さんに「衝撃を受けた天才」と言わしめる人はどんな人なのでしょうか?やはり同じサッカーをしていた人なのでしょうか?
今回は『なでしこ川澄奈穂美が衝撃を受けた天才』について記事にしたいと思います。
川澄奈穂美が衝撃を受けた天才ゴールキーパーは誰?聴覚障害だった?
川澄奈穂美がかつて衝撃を受けた、天才ゴールキーパーは「佐藤愛香(さとうあいか)」さんといいます。佐藤さんは「聴覚障害」があり、3年生からサッカーを初め、5年生からゴールキーパーをしていたそうです。
佐藤さんは生まれて間もなく聴覚に障害を抱えることになり、小学生でサッカーをやっていた時からすでに補聴器を付けてプレーしていました。最初は消極的な女の子だった佐藤愛香さんですが、サッカーをすることによって、アグレッシブなプレーヤーに育っていったそうです。その小学生時代に川澄さんと出会った佐藤さん。彼女たちは華々しい結果を残すことになります。
しかし、高校卒業後の佐藤さんはその後、サッカーを今まで通り続けていくことに、超えられない壁を感じるようになります。いままで聴覚障害のある佐藤さんをサポートしてくれていた同期たちが、それぞれ別の道を歩むことになり、あうんの呼吸でやりとりできていたサッカーを、新しい環境では再現することができず、限界を感じてしまったとのこと・・・佐藤さんは高校卒業後、アニメ関係の専門学校に進学。専門学校卒業後は障害者枠で一般企業に就職しました。この専門学校進学から一般企業就職までの間はどうも、サッカーからは離れていたようです。
そんな時に、後にろう者サッカー日本代表で共にプレーする首藤麻衣さんから「ろう者サッカー女子日本代表」の話を聴き、「ゴールキーパーがいないからおいでよ!」と誘われ代表入りすることになったとのこと。そのとき佐藤さんはものすごく興奮した、と番組でとても素敵な笑顔で語っておられました。その後再び佐藤さんはろう者サッカー界で活躍することになります。
ろう者によるろう者のオリンピック「デフリンピック」が4年毎に開催されているのですが、佐藤愛香さんは2009年の夏季デフリンピック台北大会にゴールキーパーとして初出場しました。
そのたくさんの活躍の礎となったのが「小学生時代に川澄さんと出会った」ことのようです。
川澄奈穂美と佐藤愛香の関係は?
川澄さんと佐藤さんは同じ小学校で、小学校~高校まで同じチームでサッカーをしていました。川澄さんと佐藤愛香さんのご実家が近く、いつのまにか仲良くなり、なんと川澄さんが佐藤さんをサッカーに誘ったそうです。
佐藤愛香さんには「聴覚障害」がありましたが、すごくアグレッシブなプレーヤーで、どんな相手を前にしても体を張ってゴールを守り、川澄さんにとって佐藤さんは、チームメイトとしてとても心強い仲間だったそうです。小学校の頃は一緒に清水カップで優勝したり、高校ではフットサルの全国大会で優勝したりもしたとか。とても濃くて熱くて、そしてキラキラしていた時間を一緒に過ごされたんでしょうね♪
佐藤愛香が出演している映画「アイ・コンタクト」とは?
『アイ・コンタクト』
2009年夏に台北で開催された聴覚障害者のためのオリンピック、第21回夏季デフリンピックに初出場したろう者女子サッカー・日本代表チームを追ったドキュメンタリー映画です。大会の試合模様だけでなく、選手たちの学校や仕事など彼らの生活や思いもクローズアップされていて、2010年9月18日よりポレポレ東中野で単館ロードショーされました。
キャッチコピーは「見る とにかく見る!どんな時でも顔を上げないと伝わらないから!」。(Wikipediaより引用)
佐藤愛香さん自身も出演されてます!
本も出てます。
佐藤愛香の今現在は?
そんな、すごい才能を持っていた佐藤愛香さんが、サッカーを続けられなかったその理由は『あうんの呼吸で繋がれてたサッカー同期たちと別々の道を歩むことになったため、サッカーを続けることが難しくなった』からでした。でも一度サッカーから一度離れたあとに、デフサッカーというろう者サッカーに出会ったことにより、再び輝かしい活躍をされることになったのでした。
私はデフサッカーを知らなかったのですが、今回の番組で知ることができました。佐藤さんが番組内でおっしゃってた「デフサッカーをひろめたい」という願いは、今回この番組をみたたくさんの人たちのところに届いているんだなと思います。