アガサ・クリスティ2夜連続ドラマスペシャル 大女優殺人事件〜鏡は横にひび割れて〜(沢村一樹主演)

アガサ・クリスティ2夜連続ドラマスペシャル 大女優殺人事件〜鏡は横にひび割れて〜

テレビ朝日系列
2018年3月25日(日曜) 夜9時より(2夜連続放送第2夜)

<あらすじ>

映画界の大物女優・綵まど香(黒木瞳)が13年ぶりにスクリーン復帰を飾る映画『鹿鳴館の華』――まど香の夫、監督・海堂粲(古谷一行)がメガホンをとった同作品が、マスコミ大注目の中、華々しくクランクインする。

まど香が購入した屋敷で開かれたパーティーの最中、その屋敷の前持ち主・神ノ小路凛(平岩紙)が死亡。警視庁捜査一課・特別捜査係の警部・相国寺竜也(沢村一樹)は「明らかな計画殺人」と位置づける。さらに聞き込みの結果、狙われたのは実はまど香だった可能性が浮上する。

パーティー会場で招待客たちが撮っていた写真を片っ端から集め、証言と照らし合わせながら現場の状況を確認していく相国寺。その中で彼が気を留めたのは、まど香が階段の踊り場に目を向けたときに“何かに驚いたような表情”をしていたということだった。
まど香は何を見て驚いたのか――それを聞こうと彼女を訪ねた相国寺は、そこでまど香がこの数日で3通の脅迫状を受け取っていたことを知る。

捜査が進むにつれ、状況的に夫の海堂の怪しさが増していく中、まど香の元に「キサマが自分のグラスにクスリを入れるのを見たぞ」という妙な電話が…。さらに、飲もうとしたコーヒーにヒ素が混入されるという事態が起こる!

二転三転する状況、次々と明らかになる衝撃の事実。そしてついに、第二、第三の犠牲者が――

(以上、公式サイトより)

<登場人物>
相国寺竜也(しょうこくじ・りゅうや)・・・沢村一樹
朝風沙霧(あさかぜ・さぎり)・・・財前直見
多々良伴平(たたら・ばんぺい)・・・荒川良々
谷口小雨(たにぐち・こさめ)・・・川口春奈
軽鴨兵庫(かるがも・ひょうご)・・・八嶋智人
神ノ小路公記(かんのこうじ・こうき)・・・中原丈雄
岬笛子(みさき・ふえこ)・・・水沢エレナ
神ノ小路凛(かんのこうじ・りん)・・・平岩紙
段原平臣(だんばら・ひらおみ)・・・津川雅彦
海堂粲(かいどう・あきら)・・・古谷一行
綵まど香(いろどり・まどか)・・・黒木瞳

内容紹介

第1夜に引き続き、こちらもアガサ・クリスティの名作。『鏡は横にひび割れて』も本来は、ミス・マープルが活躍するシリーズなのですが、今回は、沢村一樹さん扮する警視庁捜査一課・特別捜査係の警部・相国寺竜也(な、長い:笑)が大活躍するアレンジに仕上がっているようです。

沢村一樹さんの相国寺竜也は、昨年3月、大きな話題を呼んだ同局ドラマ『そして誰もいなくなった』で華々しく誕生した、非常に印象的なドラマオリジナルキャラクターです。

私の中であのドラマは、ほんとにすばらしい作品でした。クリスティファンとしては、どのように無理矢理”日本風”に変えられてしまうのか・・・と、見る前はかなり不安だったのですが、推理を進める部分は完全にオリジナル調だったものの、無人島にて起こるさまざまな事件はほぼ原作の世界に忠実で、安心しながらドキドキ見てました(?)。

(そして、それは敬愛する渡瀬恒彦さんの遺作となったドラマでもあり、渡瀬さんの鬼気迫る、凄すぎる演技は脳裏に焼き付いて離れず、いまでもHDに消さずに大切に残しています)

ですので、今回も、おそらく推理部分は大幅に”相国寺竜也風”に変貌を遂げているでしょうが(笑)、沢村一樹さんの世界にどっぷり浸からせて頂きながら、楽しめるドラマになっているんじゃないかな、と期待しています。

ただ・・・・
実は、クリスティの原作『鏡は横にひび割れて』は、とても、心が痛くなる話なのです。。。。初めて読んだときは、しばらく心に隙間風が吹いたようになった記憶があります。(ネタバレしてしまうといけないので、ここでストップ)

今回、どのように原作の流れを汲むのか・・・いろんな意味で非常に楽しみなドラマです。