うちの旦那さんが大好きなテレビ番組のひとつに、
TBS「消えた天才〜超一流が勝てなかった人大追跡〜」があります。
この番組は、バナナマンの司会で進められるドキュメントバラエティ番組。「あの超一流が勝てなかった“消えた天才”の第2の人生を覗き見する」という謳い文句のもと、“消えた天才”がかつて活躍していた表舞台から身を引くに至った経緯や、“消えた天才”がその後の人生を別の分野でどのように過ごしてきたかを、本人を含めた関係者へのインタビューを交えながら、再現ドラマ形式で振り返るものです。
毎回、“消えた天才”にかつて起こった様々な苦難と、最前線を退く決意をせざるを得なかった経緯の再現ドラマに心打たれ、うちの旦那さんなど日曜日を楽しみにしています。
今回の番組では、青山学院大学陸上部監督の原監督が人生で最も衝撃を受けた天才ランナーが紹介されました。学生時代に陸上をやっていたうちの旦那さんが、鼻息荒く楽しみにしていたのは言うまでもありませんが(笑)、はたして原監督が衝撃を受けた天才とはどんな人なのでしょうか、私も実は気になってました♪
今回は、青学陸上部監督の原監督が人生で最も衝撃を受けた天才ランナーについて記事にしたいと思います。
青学の原晋監督が衝撃を受けた天才ランナーは誰?
青山学院大学の原監督が衝撃を受けた天才ランナーは、愛敬重之(あいきょうしげゆき)さんです。原監督と同じ中京大学のOBで、中京大学在学中に素晴らしい記録を打ち立て、その後実業団NTN陸上競技部で活躍されました。
36年間破られていない”不滅の日本記録”を持つほどの伝説のランナーだった愛敬重之さん、しかし、彼は五輪に出場することなく陸上界から退かれました…
天才ランナー愛敬重之さんが陸上の表舞台から去った背景にはいったい何があったのでしょうか?そこにはどうも、親子3代に渡る知られざる感動のドラマがあるらしいです。
原監督が衝撃を受けた天才愛敬重之(あいきょうしげゆき)の記録
愛敬重之さんは1964年1月29日桑名市生まれ。いままでたくさんの記録を樹立されてきました。
・国民体育大会(滋賀県)5000m2位(全国高校記録)
・第1回世界選手権フィンランド大会3000m障害ジュニア日本記録
・ユニバーシアードカナダ大会3000m障害銅メダル
・1983インターカレッジにて3000m障害優勝
・第10回アジア大会(ソウル大会)3000m障害金メダル(大会新記録)
・日本選手権3000m障害優勝
・ユニバーシアード旧ユーゴ大会3000m障害銅メダル
・実業団対抗男子駅伝でも数々の区間賞を獲得 etc
⇒愛敬重之(あいきょうしげゆき)さんの自己紹介サイトより
上記のような素晴らしい結果を残されており、特に第1回世界選手権フィンランド大会3000m障害ジュニアの”8分31秒27″という記録は今現在も破られていません。
しかし、自己紹介のサイトを見ると「2004年8月にNTN陸上競技部を退任」とだけ書いてあり、詳細には触れておられません。実は愛敬重之さんは、実業団での練習のしすぎで身体を痛めてしまい、陸上を続けることができなくなってしまったのです。。。。
陸上の表舞台を退いた後、愛敬重之さんはどのような転身をとげられたのでしょうか?
消えた天才愛敬重之の現在の仕事は桑名市議
実はなんと、愛敬重之さんは陸上選手を退いた今現在、三重県桑名市の市議会議員を務めておられます。2010年11月に桑名市議会議員選挙にて2887票で2位当選。市政に携わり地元桑名の活性化に尽力しながら、スポーツ・陸上界の発展にも非常に貢献されています。
子供を対象とした陸上教室や、地元マラソンでの伴走、駅伝でのボランティア活動などなど、陸上関係で持てるスキルを最大限に生かしながら、たくさんの活躍をされています。そのことからも、決して、後ろ向きな「陸上界との決別」があったのではなく、身体を壊してどうしても陸上界の表舞台からは身を引かないといけない状態になってしまったのだということがわかります。
愛敬重之さんのいままでの「陸上界&市政での活躍」の詳細は、ご本人の自己紹介サイトをご覧ください。
消えた天才愛敬重之の息子と娘も陸上選手?
愛敬重之(あいきょうしげゆき)さんについて調べていると、なんと、お父様も、お子さん達もみなすごい陸上選手だということがわかってきました(すごい!)。
お父様の愛敬実さんは、箱根駅伝や3000m障害で活躍された陸上選手でした。
愛敬重之さんのご長男は愛敬彰太郎さん。早稲田大学の陸上部に進まれ、大学卒業後は、お父さんの愛敬重之さんと同じく、実業団のNTN陸上競技部に所属しています。
[卒業記念特集]第10回 競走部/愛敬彰太郎『ひたむきに戦い抜いた4年間』
102年もの歴史と伝統をもつ早大競走部。そんなチームを今季、主将としてけん引してきたのが愛敬彰太郎(スポ=三重・桑名)だhttps://t.co/ULkplJod66#sousuporikujo pic.twitter.com/I4gevPBMwo— 早稲田スポーツ新聞会 (@waseda_sports) 2017年2月12日
愛敬重之さんのお嬢さんの愛敬世菜さんも、陸上で活躍されていたようです。
陸上一家なのですね、すごい!!お父様はご自分のサイトで【子供達の陸上競技観戦で、感動のあまり思わず涙してしまう、ごくごく普通のお父さんです】とおっしゃってます。なんとなく、すごく感情移入しながら応援席で全力で応援されているんだろうなぁと想像できて、ほっこりしてしまいました(笑)。
まとめ
愛敬重之(あいきょうしげゆき)さんが陸上の表舞台を去られた理由は、練習のし過ぎで身体を痛めてしまったためでした。。。とびぬけて障害のレースに強かった愛敬重之さんが、身体の限界のためとはいえ、退く決断をされたことを思うと、おつらかっただろうなぁと想像に難くありません。
でも、その後も別の形で陸上界に貢献されたり、子供さんたちも同じように陸上で活躍されていることを思うと、愛敬重之さんにとっての陸上はいまでもとても大切なものなのだろうなぁと思います。
今回愛敬重之さんについて調べていると、なんだか陸上に興味がわいてきました。いつも、陸上の番組を見るときは「陸上経験者の旦那さん」と「合唱やってきた私」の間に非常に温度差が生じるのですが(笑)、これからは陸上のテレビも、さらっと流さずちゃんと見てみよう!と思います♪